「ソフトダーツとビリヤードの良いところと悪いところ」人気の差・明暗を分けたのは「スピード」

「とりあえず投げれば刺さる、点数になる、勝負ができるソフトダーツの取っつき易さ」は残念ながらビリヤードには無い

ソフトダーツがこれだけ普及し、ビリヤードがこれだけ低迷しているのはスピードの差です

 

まず圧倒的に「上達スピード」と「遊べるようになるまでのスピード」が何倍も違います

 

店員さんのアドバイスがなくても見様見真似で「初日からなんとか遊べるダーツ」と、まず構えるだけで一苦労、ブリッジもぐらぐら、何のために渡されるのか分からない青いチョーク、ポケットインどころか狙った球にさえ当たらないビリヤードとの取っつき易さは比較になりません

 

ダーツは家で練習する事も可能ですが、ビリヤードは素振りくらいしか出来ません

運動神経の良い人は例外ですが、ほとんどの人はビリヤードが楽しくなるまでに1年はかかります

 

自分の道具を手に入れるスピードもダーツは早い

これだけ取っつき易いと誰でも誘いやすく 友達、先輩後輩、上司に部下、どんな人とでもダーツは気軽に遊ぶことができます

 

ダーツプレイヤーの方の中には何度か遊んでいるうちに、お店に置いてある貸し出しのオモチャダーツに不足を感じ、マイダーツを購入した人も多いはずです

あるいはカウントアップで〇△☆点取ったらマイダーツプレゼントといったイベントでゲットした人もいるでしょうし、お店で仲良くなったダーツプレイヤーさんから使わなくなったダーツを頂いた人もいるでしょう

ビリヤードに比べて小さいダーツは持ち運びも楽です、カバンや背広のポケットに入れて仕事帰りにお店に直行する事も可能です


さらにマイダーツのカスタマイズ、これは本当に素晴らしい

セッティングによって飛ぶ起動を調整しつつ、色やデザインを自分の好きなように飾れる、見ているだけでウットリしたり、写メを撮った人もいるはずです(笑)

 

ビリヤードのキュー(棒)は、性能さえ選ばなければ1万円もあればキューケースや小物がセットになった物が買えますが、何も分からない人からすればあんな木の棒に1万円って意味が分からないはず

 

ゆえにダーツは挫折、飽き、燃え尽きるのも早い

どんどんダーツにのめりこみ、店員さんや常連客とも親しくなると本格的にやってみたくなりますが その途端にダーツは景色が変わります

 

「今までは遊びでナメてたけど、マイダーツも手に入れた!これからは真剣にダーツを極めるぜ!」と意気込んだものの、今までラッキーで当たっていたブルに当たらなくなり、投げ方や狙い方が分からなくなり、仲間内では飛びぬけていたのに次々抜かされ、、

 

これからはスパルタでお願いします!と店員さんに指導を仰いだは良いものの、『真剣にやるならアレもコレもしないと上手くならないよ?ブルに入らないからってイライラしてたら周りの人にも迷惑になるでしょ?』と激変されて凹んでみたり

 

どこのお店にも一人はいる「上手いは偉いと思っちゃってるプレイヤー」に無理やりリングにあげられてクリケットでレイプされて大事な大事なレーティングを0.3も落として凹んでみたり

 

大会に誘われてグダグダなダーツになりペア相手に迷惑をかけたと酷く傷ついてみたり、ダブルスの相手が試合前から泥酔していたり。。

 

ダーツは熱中しやすい分だけ冷めやすい部分も持っています、ちょっとしたスランプやイザコザでやめてしまう人も少なくありません

オンラインダーツは腕前がモロにレーティングという数値で視覚化されてしまいます、上手い下手がハッキリと周りに示されてしまうのは良し悪しです

 

その点ビリヤードは最初から閉鎖的です..(笑)

熱くなるとか、ハマるとか、それ以前にルールもマナーも分からない、聞いたところで直ぐには身体が動きません

 

入り口がダーツは三角形でビリヤードが逆三角形。これは昔から言われています


遊べるようになるスピード、上達するスピード、自分の道具を持つまでのスピードはビリヤードにはありませんが1年も時間と睡眠と財布を削って手に入れた腕前は勿体なくて捨てられません

狙い通りに球をポケットにぶち込む爽快感、手玉をコントロールしゲームを支配した達成感、中毒性が非常に高いのがビリヤードです

 

ソフトダーツのgood points

  • とりあえず投げればボードに刺さる
  • 点数は機械が計算してくれる
  • 効果音や演出でテンションが上がる
  • 1台を複数人で遊ぶことが出来る
  • 1度のラウンドで3本投げれる
  • 上手い人とゲームをしても必ず自分の順番が交互に来る
  • マイダーツに手が出しやすく、カスタマイズも超絶楽しい
  • オンラインダーツは全国のプレイヤーと対戦できる
  • 腕前が数値化される(ここは良し悪し)

bad points

  • 本格的にやり始めると途端に難しくなる
  • 思ったほどグングン上達しない
  • 予想以上に体育会系
  • 一度ダーツから離れると熱が冷める
  • 腕前が数値化される(ここは良し悪し)

ビリヤードのgood points

  • 球が入れれるようになると病みつきになる
  • 良くも悪くもアナログで原始的
  • 必ずしもポケットに入れる必要が無い(戦い方、駆け引き)
  • 技術と頭脳(手玉のコントロール、ゲームの組み立て)が求められる

bad points

  • 素人にクソ冷たい
  • 最初の壁が高すぎる
  • 素人は狙い方が分からないから飽きる
  • 素人はいつまでたってもポケットインしないと萎える
  • ビリヤード場のマナーが分からない素人に対してビリヤードプレイヤーは冷たい(睨んだり舌打ちしたり)
  • キュー(棒)がダーツに比べて高い
  • 一度道具を揃えてしまえば結構長持ちする
  • 実力差があり過ぎると自分の番が回ってこない

ビリヤード屋さんの接客やアドバイスの技術が上がれば、必ず競技人口は増えまくるとぼくは確信しています

ビリヤードの練習に精を出すのも立派ですが、ずぶの素人ビリヤード客に神対応をする技術も身につけてほしいと思います

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